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山の猫(お話)

山の猫にはたくさんの友達がいます。
今日もいっしょに木の実をとりにきています。
「こっち!たくさん実があるよ」
「取り放題だ!」
友人たちは木の実あつめに夢中です。
「裏の畑に種植えたかったな」
山の猫が木洩れ日を見上げてつぶやくと、友人たちがやってきました。
「木の実ほとんど集まってないじゃん。疲れた?」
「ううん。ちょっとぼけっとしてたんだ」
「あーそういう時あるよね。ほら次は川へいこうよ」
どうやら魚を取るようです。
山の猫は来たからには楽しむことにしよう!と思い、みんなと川に向かいました。

帰宅すると、山の猫は魚と木の実が入ったかごを
テーブルに置きました。
「楽しかった。でも・・・なんか疲れた」
みんないい友達です。わかってます。
「僕が勝手なのかな」
あしたは畑に種をまこうと思いました。


次の日、山の猫は種をほぼまき終り、休んでいました。
「土のにおいは気持ちがいいなぁ」
労働のあとの水もおいしい。山の猫は心からくつろいでいました。
「何しているんだい?」
頭上の声にびっくりして空を見ると、雲に乗った猫がこちらを見ていました。
「種を・・・まいているんだけど」
「楽しそうだな」
猫は雲から降り、種の入ったかごを見つめました。
「これが種?俺もやってみていい?」
「え、君はだれ?」
「空の猫。空にいることが多いからこういうの知らないんだ」
空の猫があまりに目を輝かせるので、山の猫は種をひとにぎり渡しました。
「こうやって間をあけるんだよ」
「ふんふん」
見よう見まねで、空の猫は土に種をまいていきます。
「土っていいにおいするんだな~」
「ここの土は、耕してふわっとさせると香るよ」
「ちまちました作業がめんどうくせえ。こう、ぶわーっとまとめてさ」
「この種はダメだよ。種には種類があってね・・・」
文句をつける空の猫に、山の猫はとうとうと植物の話をしました。
「しまった!日が暮れる。おもしろかったよ。また来るわ!」
「うん。またね」
空の猫が乗った雲は、あっというまに夕日の雲にまぎれて消えました。
「あははは。忙しい猫だな」
山の猫は自分がにこにこしていることに気がつきました。
自分をいつわらずにぼんぼん言い合い、彼もまたそのまんまだった。
それがとても楽しかったのです。
「次はいつ来るかな」
まとめて蒔ける種を用意しておこうと思いながら、家に向かいました。
そのころ、空の猫はあることに気がつきました。
「名前聞くの忘れた」



※フォーチュンメッセージで、たまに登場した猫シリーズです。
1/152/62/27にエピソードがあります。猫シリーズって?という方はよろしければどうぞ。


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